不妊治療マニュアル

漢方薬

不妊の解消のために漢方薬を利用することも少なくありません。漢方薬はサプリメントと同じで薬のような急激な効き目があるものではありませんが、体質徐々に改善して目的とする体に近づける働きを持っています。しかも漢方薬はほとんどが自然に存在する植物などを原料とする生薬であることから、副作用の心配が少ないのがメリットです。特に不妊解消などで利用する場合は赤ちゃんができた時に副作用の影響があっては困りますから、副作用の少ない漢方薬は最適かもしれません。漢方にも、ホルモンバランスを整えたり、冷えを解消する効果のあるものは多いので一般的にはそう不妊のためにもそういった漢方薬を利用することが多いのですが、本当に自分に合った漢方薬を使いたいと思ったら、漢方専門の薬局で相談することをお勧めします。漢方専門の薬局では漢方薬全般に広い知識を持ったスタッフがその人に合わせた漢方薬を選び、場合によっては調合もしてくれます。たとえば、冷え症で生理不順なうえに年齢的にも不妊が気になるという場合には、体を温めてホルモンバランスを整えると同時に、卵巣機能の若返りを促す漢方薬を調合してもらえたりするのです。もちろん市販の漢方薬でもそれぞれに効果を持ったものはあるのですが、複数の症状に働きかけるものは少なく、やはり飲み合わせのことを考えると複数の漢方薬を飲むのなら調合してもらったほうが安心です。また、漢方薬も保険の効くものを処方してもらえば費用は1ヵ月に数百円程度〜数千円程度で、決して高価なものではありません。それで健康維持にも効果があると考えればかなりコストパフォーマンスはいい場合もあります。

漢方薬は、普通に薬に比べると副作用が少ないといわれますが、全くないというわけではありません。病院で不妊治療をしながら漢方薬も利用したいという場合には、病院の医師にも漢方の薬剤師にも飲んでいる薬や治療について報告するようにして、飲み合わせなどの面で問題がないかを確認しながら続けていきましょう。

 

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