不妊治療マニュアル

鍼灸

鍼灸が不妊にいいというのをご存知でしょうか。肩こりや腰痛の解消というイメージが強い鍼灸ですが、実は今不妊解消という面でも注目が高まりつつあるのです。鍼灸とは、その名のとおり、針と灸で行う施術であり、鍼灸師の国家資格が必要になります。ごく細い鍼を使うことで、皮膚に刺しても痛みを感じることなく、神経に直性働きかけて体にさまざまな効果を及ぼすのです。特に肩こりや腰痛の解消のために広く利用されている鍼灸ですが、鍼灸を行ったことで妊娠率が各段にアップしたというデータもあり、その効果はWHO(世界保健機構)にも認められています。もちろん不妊が簡単に解消されるわけではありませんが、確率を高める効果は世界的に認められているのです。

鍼灸の場合、不妊の面で最もよい影響を及ぼしていると考えられるのは、血行の改善です。血行が改善されると、体が温まったり筋肉が柔らかくなると同時に、ホルモンバランスも改善されます。もちろん骨盤内の血流も促進されるため、子宮の状態も好転し、受精卵が着床しやすい子宮になるのです。そのため、人工授精の当日に鍼灸を受けた人の妊娠率は受けていない人に比べて高くなっており、不妊治療との併用も注目されています。また、鍼灸を受けた後は体が温まって肩や腰が軽く感じるためストレスが減ったように感じる人も多いものです。肩こりや日々の疲れを落とすうえでも鍼灸は大変有効で、体をスッキリさせることで気分も明るくさせます。体質を改善することで、妊娠した時に流産しにくい体にするのも鍼灸の得意とするところ。血行を促進して免疫力を高めることで、赤ちゃんの健康な発達を促し、妊娠の維持をサポートします。ただし、鍼灸は施術後免疫力のアップによって微熱が出たり、瞑眩反応で痛みを感じたりすることもあるなど、直後からかなり効果を発揮するのが鍼灸の特徴なので、不妊治療を行いながら鍼灸をする場合には医師にもそのことを伝え、相談しながら進めていくようにしましょう。

 

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