不妊治療マニュアル

不妊と不妊治療の現状

現在、不妊に悩む人が増えているという現状があります。女性の社会進出が進んで結婚年齢が遅くなったこともその理由の一つです。女性は年齢が高くなるにつれて妊娠率は低くなりますから、どうしても妊娠しにくくなってしまいます。さらに男性の精子の数も、昔に比べると少なくなっているというデータもあります。その結果、現在の日本では10組に1組の夫婦が不妊だと言われており、不妊治療専門のクリニックが増えたり、産婦人科でも不妊の外来を設けるなど、不妊治療にも力をいれるところが多くなりました。テレビでも不妊治療を行う女性芸能人が現れるなど、不妊治療を行うということへのハードルは低くなりつつあるといえます。以前は何を行っているのか周りにはわかりにくかった不妊治療が、よく取り上げられるようになったことによって広く知られるようになり、治療を望む人が安心して治療を始められるようになったのはよいことでしょう。男性の間にも不妊の知識を持つ人が多くなり、インターネットの普及で不妊や検査について調べやすくなったことで、協力的な男性も増えているようです。不妊治療自体の技術も進歩しており、タイミング法や人工授精はもちろん、体外受精も広く行われるようになって、よほどの要因がなければ妊娠は可能だと考えられるようになりました。最近のデータでは、不妊治療を行った人の80%は最終的に子どもに恵まれているそうです。一方で、不妊治療を行っても子供に恵まれない人の最後の手段として代理出産を行うのは正しいのかという問題についても議論が分かれるところですが現在の日本では代理出産は認められていません。不妊治療に関する技術は現在も研究がすすめられており、成功率がより高くなればもっと利用する人も増えるでしょうし経済的な負担も小さくなるでしょう。

 

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