不妊治療マニュアル

不妊の検査

避妊をすることなく定期的に性交渉を行っている状態で2年以上妊娠の兆候がない場合、不妊かもしれません。しかし、現在は不妊になっている要因を治療などで取り除くことによって、妊娠、出産している人も多く、不妊専門のクリニックやカウンセラーも数多く存在します。まずは、不妊になる要因があるかどうか、あるとしたら何が要因でどんな治療をすれば改善する可能性があるのかなどを検査することが必要です。しかも、最近のデータによると、不妊の原因となっているのは40%が女性、40%が男性、15%が男女両方、残りの5%が不明だとされています。昔は不妊といえば女性の問題のように言われていましたが、実際には男女両方を検査しなければ本当の不妊原因は特定できないのです。不妊の検査自体はやはり女性の検査のほうが負担の大きいものが多いため、サポートするためにも不妊の検査を受けるときには2人揃って受けるようにしましょう。

不妊検査のために不妊専門のクリニックや産婦人科を訪れると、まずは問診が行われます。事前に問診票を記入することが多く、実際にはその問診票を元に補足で質問されたり、逆に医師に不安な点を質問したりすることになります。それから検査を行って、結果を元に治療方針を相談したりカウンセリングを行います。不妊治療の検査には6大検査と呼ばれる検査があって、まずはその6種類を一通り行うのが一般的です。内容は「基礎体温測定」「精液検査」「頸管粘膜検査」「フーナーテスト」「子宮卵管造影検査」「超音波検査」の6検査で、精液検査以外はすべて女性側の検査になります。もちろん男性も精液検査の結果によってはさらに詳しい検査をする必要があるなど、この6大検査はあくまでも基本的な検査になるわけです。すべての検査を終えるには1〜3ヵ月程度かかるため、不妊治療を考えている場合には早めに検査を受けたり、検査に行く数か月前から基礎体温を付けておくようにします。不妊治療は年齢が低い方が成功率は高くなるので、早めに治療を始めるようにしましょう。

 

不妊治療マニュアル Topに戻る

ページのトップへ戻る