二人目不妊
一人目の子どもは欲しいと思ったらすぐに妊娠できたのに、二人目はなかなかできないと悩むことは意外とよくあります。これが二人目不妊です。二人目不妊の原因も人によって違いはあるのですが、一人目を自然妊娠で出産していることから、男性も女性も体に原因があるとは考えにくく、一人目の妊娠・出産でホルモンのバランスが崩れたり、排卵がスムーズに行われなくなっている場合はありますが、検査の結果そういった状態になっていない人でも二人目ができにくいというケースは多いのです。つまり、一人目の妊娠の時と同じ状態なのに、なかなか子どもができにくくなっているということです。しかし、同じ状態といっても、決定的に違う点が二つあります。ひとつは、年齢が上がっているということと、もう一つはすでに子供がいるということです。女性が妊娠する確率は、年齢が上がるにつれて低くなっていきます。最近は、晩婚化が進んでいることもあって、一人目の出産でも30歳を超えている人が少なくありません。まして二人目ともなるとさらに数年遅くなるわけですから、年齢的には妊娠しにくくなって当然です。また、すでに子どもがいるために、性交渉が持ちにくいということも二人目不妊の原因の一つだと言われています。日本では特に子供が小さいうちは川の字になって眠る家庭が多いこともあって、子どもがいてもおちついて性交渉が持てる人は少ないのではないでしょうか。また、育児をしながらだと性交渉を持つタイミングが難しいという場合もあります。排卵日なのについ子どもと一緒に寝てしまったり、夜泣きをするので落ちつかなかったりということで、やはり一人目のようにはいかないものです。こうして性交渉の回数が少なくなることで、妊娠の確率が低くなっているとも考えられます。さらに考えられるのは、実は子供ができにくい体質だったんだけど、一人目は偶然あっさりできたという人が意外と多いのではないかということです。そういった場合には、病院で不妊治療を受けたほうがスムーズに妊娠できると考えられますので二人目でも不妊だと感じたら医師に相談してみるとよいでしょう。 |